今回は、いよいよクライマックスに突入し、怒涛の展開が押し寄せたドラマ『田鎖ブラザーズ』第9話について、徹底的に考察していきたいと思います!
いやー……皆さん、今回の第9話、見終わった後、どんな感情になりましたか?
僕は正直、あまりのやるせなさに、しばらく言葉が出ませんでした。
31年間、ただひたすらに復讐だけを生きる理由にしてきた真と稔。
彼らがようやくたどり着いた「諸悪の根源」への報復が、あんな形で、あんなにも虚しい結果に終わってしまうなんて……。
今回は、もっちゃんの衝撃的な最期から、過去に隠されていた真実、ふみの「空気の読めない」発言の真意、そして晴子の本当の目的まで、皆さんが気になっているポイントを一つ一つ整理しながら、最終回に向けての考察を深く掘り下げていきたいと思います。
かなりディープな内容になりますので、ぜひ最後までついてきてください!
もっちゃんの最期と、残された「一挺の銃」
まずは、あまりにも辛かった、もっちゃん(山中崇さん)の最期についてです。
彼は自ら薬を飲み、命を絶つという道を選んでしまいました。稔の家には、かつてもっちゃんから送り返されてきた一挺の密造銃と、「ごめんなさい」とたった一行だけ書かれた手紙が残されていましたよね。
この「ごめんなさい」という短い言葉に、どれだけの感情が詰まっていたのか。
・笹岡に「立ち退きを拒否している母親のカルが五十嵐組に殺される。
組と話をつけてやるから、代わりに田鎖の件を処理しろ」と命じられ、手を下すしかなかった過去。 ・彼もまた、家族を守るために利用された被害者の一人だった。
ですが、理由はどうあれ、真と稔の人生を狂わせた実行犯であることに変わりはない。
もっちゃん自身、その罪の意識にずっと苛まれていたんでしょうね。
自分が生きていれば、稔たちにずっと重い十字架を背負わせることになる。
だからこそ、すべての因縁の象徴である「密造銃」を返し、自ら幕を引くことでしか謝罪できなかった。
この不器用すぎる贖罪の形が、本当に胸を締め付けられました。
過去のタイムラインと、朔太郎の「致命的な優しさ」
次に、今回明らかになった1993年から1995年にかけての「事件の始まり」について整理してみましょう。
事件の時系列まとめ
・1993年:ふみが山の事故で重傷を負い、車いす生活に。
海外での高度な手術費用を工面するため、辛島貞夫が五十嵐組絡みの「拳銃密造」に手を染め始める。
・1995年4月13日(運命の取引日):貞夫の代わりに田鎖朔太郎が取引へ。道中で積み荷が「密造銃」であることに気づき、貞夫に自首を促すが、これが悲劇の引き金となる。
・1999年:夫である貞夫ともっちゃんが、田鎖夫妻の殺害に関わっていたという衝撃の事実を、ふみ自身が知ることになる。
ここで皆さんも強烈に思ったはずです。
「なぜ朔太郎は、銃を見つけた時点でそのまま警察に通報しなかったのか?」と。普通に考えたら、さっさと辛島をしょっぴいてもらえば、朔太郎は死なずに済んだんですよ!
わざわざ貞夫のところに戻って、「自首しろ」なんて説得を試みる必要はなかった。
ただ、僕が思うに、朔太郎があの行動に出た理由は「子供たちに恥ずかしくない父親でいたかったから」ではないでしょうか。
直前のシーンで、彼は「子供に誇れる親でいたい」という悩みを抱えていました。
彼の中にある信念に照らし合わせたとき、「黙って警察に突き出す」という裏切りができなかった。だから真正面から問い詰めてしまった。
でも、これが致命的でした。
辛島貞夫は、朔太郎の人間としての配慮や葛藤に一切向き合わず、「すぐにこいつらを消そう」という極端な発想に至ったんです。
貞夫が完全にサイコパス的な思考の持ち主だということが分かります。
説得の余地すらない、ただの「障害物」としてしか見ていない。この二人の人間性のギャップが、あまりにも遣る瀬無いですよね。
ふみの「夢みたいだった」発言の異様さ
そして、今回個人的に一番ゾッとしたのが、ふみの発言です。
真が怒りに打ち震えながら、「どんな気分だったんだ?そんな汚い金で山に登って!」と質問したシーン。皆さん、覚えていますか?あの極限状態での問いかけに対して、ふみは何て答えたか。
「夢みたいだった」ですよ。
これ、聞いた瞬間「は?」って思いませんでした?
目の前には、自分たちのせいで両親を殺され、人生を滅茶苦茶にされた被害者が立っているんですよ!?
それなのに、自分の足が治ったことを恍惚と語るなんて、被害者を煽っているとしか思えない、とんでもないセリフです。
直後に「(汚いお金だと)知らなかったの」と取り繕っていましたが、最初に出る言葉がそれかよ、と。
ふみという人間の他者の痛みに寄り添えない性質、空気の読めなさ、あるいは「被害者感情との決定的な乖離」が浮き彫りになったシーンでした。
この温度差が、田鎖兄弟の悲劇をさらに際立たせていました。
虚無に帰した復讐と、辛島貞夫の現在
いざ突き止めた辛島貞夫の現在の姿。
これがもう、ドラマの展開として一番残酷なアンサーでした。 真が31年間の恨みをぶちまけ、稔が胸ぐらを掴んだとき、貞夫の目はうつろで、完全に無反応でした。
ふみが泣きながら「この人は病気で、あなたたちが誰かも、なぜ復讐しようとしているのかも、もう何も分かっていないの」と説明しましたよね。
よくあるドラマなら、ここで犯人が泣き崩れたり開き直ったりして、感情のぶつかり合いが生まれます。でも、本作にはそれがない。
もはや自分が何をやったのかすら認識できない人間に、罪悪感なんて抱かせようがないんです。
「復讐する相手の心が既に不在である」という事実。
どんなに怒りをぶつけても、のれんに腕押し。31年間の兄弟の執念が、完全に宙に浮いてしまった瞬間でした。
どう転んでも、これはやるせない最終回になること確定ですよね。
小池の「同罪です」の真意と、晴子の本当の標的
さて、ここからは周囲の人間たちの思惑についてです。
まずは小池(岸谷五朗さん)。彼は晴子を違法営業で摘発し、詩織を突き放し、さらに辛島夫妻を逃した張本人でした。
彼はかつての先輩であり、五十嵐組への情報漏洩で懲戒免職になった笹岡隆弘に接触し、「事件は終わっていません。自分も同罪です。どうやって終わらせますか?」と迫りました。
僕の考察ですが、小池は決して「ディープな悪人」ではないと思っています。
過去の自分のちょっとした言動や、警察内部の腐敗を見逃したことが悲劇に繋がり、真面目すぎるが故にその罪悪感をずっと抱え続けてきた人物なのではないでしょうか。
そして最大の謎が、晴子の動きです。 朔太郎のせいで取引が中止になり殺された漁師。
この公司こそが、晴子の父親である「足利公司」だと思われます。
つまり晴子にとって田鎖兄弟は、「同じ事件の被害者」であり「父親が死ぬ原因を作った男の息子たち」でもある。
では、彼女が復讐しようとしている「本当の標的」は誰なのか?
晴子の復讐の標的(候補)
・五十嵐組の人間:父親を直接殺害した実行犯であり、諸悪の根源。
・田鎖朔太郎(の家族):取引を身勝手に失敗させ、結果的に父親を死に追いやった元凶。
・辛島貞夫:そもそも密造取引を計画し、すべてを狂わせた主犯格。
・笹岡隆弘:警察でありながら情報を漏洩し、悲劇を裏でコントロールしていた人物。
そして、ここでもう一つ、恐ろしい仮説が浮かび上がります。
もっちゃんが田鎖夫妻を襲撃した際、「実はあの時点ではまだ二人は死んでいなかったのではないか?」という疑惑です。
もっちゃんが立ち去った後、現場を訪れた晴子が、父親の復讐として田鎖夫妻に「とどめを刺した」のだとしたら……? 事件の構図が根底から覆りますよね。
最終回の展開予想と「まだ話がある」の意味
いよいよ次回は最終回。最大の焦点は、「稔が貞夫に向けて引き金を引くのかどうか」です。
僕の予想ですが、さすがに稔は貞夫を殺さないと思います。
認知すらできていない空っぽの器を撃っても、何の救いもないことに気づくはずだからです。
そして最後に残された謎。ふみが言った「まだ話がある」という言葉。考えられるのは以下の2つです。
・貞夫が実は、真や稔のことを陰でずっと経済的に支援していた:せめてもの贖罪としてサポートしていたとしたら、兄弟の憎しみの矛先は完全に折れてしまいます。
・小池に関する真実:逃亡を手助けした小池が、過去の事件においてどういう立ち位置にいたのか。最後のピースが語られるのかもしれません。
まとめ
ということで、今回は第9話の考察をたっぷりとお届けしました! 復讐の虚しさ、どうしようもないすれ違い、そしてそれぞれの歪んだ愛情。
すべてが絡み合ったこの物語が、果たしてどう着地するのか。
皆さんは、稔が最後にどんな決断を下すと思いますか?また、ふみが隠している「最後の真実」は何だと思いますか?
キャスト・主要人物・スタッフ・主題歌
田鎖真(たぐさり まこと) 演 – 岡田将生(幼少期:野田悠月)
田鎖稔(たぐさり みのる) 演 – 染谷将太(幼少期:金子拓真)
周辺人物
宮藤詩織(くどう しおり) 演 – 中条あやみ
石坂直樹(いしざか なおき) 演 – 宮近海斗
田鎖朔太郎(たぐさり さくたろう) 演 – 和田正人
津田雄二(つだ ゆうじ) 演 – 飯尾和樹(ずん)
辛島貞夫(からしま さだお) 演 – 長江英和
竹内恵美(たけうち めぐみ) 演 – 赤間麻里子
桐谷千佳(きりたに ちか) 演 – 内田慈
神楽健介(かぐら けんすけ) 演 – JP
茂木幸輝(もぎ ゆきてる) 演 – 山中崇
辛島ふみ(からしま ふみ) 演 – 仙道敦子
足利晴子(あしかが はるこ) 演 – 井川遥
小池俊太(こいけ しゅんた) 演 – 岸谷五朗
日向伸也(ひゅうが しんや) 演 – 池下重大
茂木カル(もぎ かる) 演 – 三谷侑未
田鎖由香(たぐさり ゆか) 演 – 上田遥
スタッフ
脚本 - 渡辺啓
演出 - 山本剛義、坂上卓哉、川口結
音楽 - 富貴晴美
主題歌 - 森山直太朗「愛々」(ユニバーサル ミュージック)
撮影監督 - 宗賢次郎
撮影 - 加藤春日
警察監修 - 鳴海達之
法医学監修 - 鵜沼香奈
プロデュース - 新井順子
編成 - 高柳健人、吉藤芽衣
製作 - TBSスパークル、TBSテレビ







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